宮司よりごあいさつ
「文化審議会答申(平成十四年十二月)前文」
岡田富美子(作詞家 文化審議会委員)
「日本は疲れています。日本は自信をなくしています。
岡田富美子(作詞家 文化審議会委員)
「日本は疲れています。日本は自信をなくしています。
日本人は 彷徨い続けています。
戦後、ものを作り、ものを売って高度成長を果たした日本は
戦後、ものを作り、ものを売って高度成長を果たした日本は
この半世紀を爆走しながら、富の代わりに何を手放し 、何を見失ってきたのでしょう。
その昔、小さなパン一個で、満たされ癒されたことはありま せんか。
飽食の昨今、ご馳走を食べながら、心の空腹を感じたことはありませんか。富を得て、日本も、日本人も、お金で買えるものを買いすぎ ました。衣食足りたとの富は、時として人間を豹変させ、礼節を忘れさせ、
国の生 命力さえも萎えさせます。
立ち止まって、青空を見上げてみませんか。
立ち止まって、青空を見上げてみませんか。
久しぶりに大地 と話してみませんか。
日本は今、日本を蘇らせる「日本人の熱いちから」
日本は今、日本を蘇らせる「日本人の熱いちから」
を待ってい ます。」(『大地からの手紙』より引用)」
こんな手紙が文化審議会答申に出されました。
平成14年のことで す。その後、教育基本法が改正されて、
日本を愛する心や郷土を愛 する心の育成が盛り込まれました。
平成23年3月11日、未曾有の大震災、併せて人為的な福島原発 事故、台風12号における紀伊半島の災害、今年に入って昭和20 年以来の大豪雪と、日本人の思い上がった物質文明に警告が与えら れているように思われてなりません。
平成23年3月11日、未曾有の大震災、併せて人為的な福島原発
そんな時に嘗て目にしたこの 手紙を思い出しました。
「青空を見上げ」「大地と話」てみる
「青空を見上げ」「大地と話」てみる
「日本人の熱いちから」
を皆 さんと自然の豊かなこの神社の杜で思い切り回復してみませんか。