奈良時代、聖武天皇の御代、
日照りや干ばつなど天災によって飢餓が起こり、更には天然痘なる疫病の流行によって多くの人々の命が失われ、社会は混乱を極めていました。
聖武天皇はこれらの厄災を鎮めるために陰陽道の祖、吉備真備に勅命を下し、大陸より日本に持ち帰りました陰陽道を駆使し、国の災厄や疫病を封じるために天より光の柱が降り注ぎ、地から氣が湧く国の中心として当地を選び定め、天平八年(七三六)五月六日に賀茂大神を迎え、祀り、賀茂神社が創建されたとあります。
爾来、例年皇室を始め武門武将より玉串料が献じられ、大祭が斎行され続け、近郷近在より崇敬されてきました。
また、当地は天智天皇が日本初の馬の国営牧場を築かれた地であり、馬の聖地としても信仰を頂いております。
特に五月に行われる大祭「賀茂祭」は創建以来脈々と厳粛に行われてきた祭典で、
その折りに行われる競馬神事「足伏走馬(あしふせそうめ)は、平安時代の宮中行事が伝わったとされ馬の伝統行事として一三五〇年以上、境内馬場において連綿と引き継がれてきました。
また、当社の創建の由来とされる、陰陽道により、あらゆる災厄を封じ、人の進むべき良き道を導く神様として、縁結び・子授け・安産・夫婦円満・子供の成育をはじめ、あらゆる人々の願いを叶える尊い神様として信仰を頂いております。

